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[広告論]メモ:最近の出来事と広告学習について-2

// ダブルスラッシュより後のコメントは私見です。今回は主にメタフィクション形成について。

講師:日本大学 商学部 樋口教授

■震災後の広告

啓発は多量にすべきではない。(啓蒙視線が強い。啓蒙を啓発と言ってるのはおかしい)
→ SMAP の歌で人は救えるのか?現地へ生活拠点を移してみろよ。出来んだろ?

AC 広告について他にも転用できるのではないだろうか?
→  被災を取り扱って商売のタネにすんなよ。効果は AC 知名度向上。
→ 広告を再開する際に「企業はああいう(AC風のメッセージ)広告しか無かった」のだろうか?

子供が募金箱へ入れるのが「本当に感動した」のだろうか?
→ 子供の定義はさておき、お母さんが子供へ入れさせていることもある。

仕事量が減った有名人が被災地を使って話題作りにしていないか?
→ その人が本当に被災地支援能力があるのか?いままで他の震災でしてきたか?

広告の作り方(コピー)に問題がある。
→ 被災直後の現地で受け容れ難いメッセージだらけであった。災害ボランティアなんて阪神大震災の時に本当にあったのか?(樋口教授も私も関西人で記憶によればそんなものは殆どなかった、後々になって作られた虚像が多い、そのメタフィクションが増幅している)

作られた倫理観の押しつけでしか AC 知名度向上を作れない。
→ 日本で公共広告するほどの社会成熟しているのだろうか?ACに参加している学者がいるが、「公共性の定義は?」

■ 震災後の呼びかけで大事なのは人

阪神大震災の際は

・有名な医者が中心になり無償で「被災者には暖かい風呂へ入れ、飯を食わせる」ことで多くの医師が動いた、そして派生した。銭勘定無しで。
東京ではどうだろうか?何かにつけて「銭勘定」、「これをすればビジネスでどんな評価になるだろうか?を念頭に」ではないだろうか? // 確かに、CSR を広告の一環として取り上げている企業も少なくはない。

・××組の仁義存在。

・タレント単体では動けない。等身大の人間として活動しているのではない。

・ボランティアという意識ではなかった。 // 動員されたものではない。

今回の震災は // 日大商学部 樋口教授の価値観がほとんど。

・本当にフィールドワークした方が復興委員会にいない。TV の映像だけで判断しがち、フィールドワークして記録続ける方はビジネスマンにもいない。大阪はとにかく足で活動する。

・元東大大学院 梅澤忠雄教授(都市計画)は震災復興に必要なのは頭だけの学者は不要、しかし不勉強なのも不要。どこに行っても本を読め、読んだ本は他人が書いたものだから自分で考えて理解しろ。

■メタフィクションの形成

失敗の原因 → 東京を中心にして CMコピーが作られていったことが悲劇で形成されていった。

あなたはSMAPに未成年として成年になるように教育されたいですか?(啓蒙メッセージの真意)

失敗しそうな CM が出来た → 差し止め裁判判決が出ない限り、スポンサーを騙し続すだけ (視聴者、公共の多数を騙す)

■震災に関する情報発信の在り方

新聞 (全体像に迫った情報)

TV (NHK は頑張った。民法キー局は・・・)
→ スポンサーありきの炊き出しは不要、倫理観の押しつけ含む。

インターネット (局所情報は確実・不確実情報の氾濫)
→ 今後さらに主流となる情報網。メディアミクスのビジネスとしては面白いが、情報をいかに届けるのか、

// インターネットは言葉だけでなくフィールドワークとどう連動するのか?

情報収集は Google、今後の広告モデルの在り方は電通(代理店)がさらに主導する。マーケティング・コミュニケーション(データ)は電通が博報堂以上である。

余談1:広告論をマーケティングと関連して受講しているなら、フィリップ・コトラーの原本(最近は第10刷)を読みなさい。全世界で読まれることを視野に入れて書かれているから。 // ピアゾンさんの分厚い日本語版を持ってますが、全部読んでないです。。。すみません。

余談2:広告とインターネットは情報量、情報力はさらに重要になっていく。広告研究はさらに激しくなっていき、広告モデルの検証は企業内にも浸透しているが一社だけでは難しくなっている。今後は広告モデルのメンテナンスをしつつ、マーケティングミクスが大事。まだまだマーケティングも考え方も変わっていくでしょう。4P モデルでは既に破綻している。 // ええ、仰る通りです。

余談3:電通と博報堂の違いは、博報堂が印刷媒体を主力としオーナー企業だからw

余談4:CATV 視聴者向け広告について。CATV 会社は視聴者データを正しく持っていないのではないだろうか。無駄撃ちが多そう。

余談5:ネットは架空であることを忘るるな。参照対象を基本持っていない。 // オーガニック流入の場合はそうですよね。環境要因ではないか、そのジオメトリで関連ニュースが発生していなかったかも含めて分析していますが、人の思いつきは不明です。しかしそれはレガシー媒体でも同じでは?ネットの場合は個体像を計算できますが、不確実なものであるには違いありませんね。

余談6:広告は文学部ではなく商学部として取り扱っている。理由は商務と密接な関係があるから。しかし広告はカント哲学が原点であるので商学部の教科書として書くには無理がある。教科書を書いた方の意思が明確にマーケティング主眼か否か。今後、参考書を購入する際の目安に。

余談7:樋口教授の深読みwだけど、
Social ・・・ネット(安否確認)、ボランティア、自治体協働、政府(政治は別)、日米協力 と AC

これらの繋がりは今後調査対象である。
ネットとAC・ボランティアとAC、海外からの支援とAC はどう影響したのか?

被災地へ AC がどう作用し復興支援に繋がったのか。
事実背景として認識しているのは行政マン(人材)のアイディア・人脈で復興に向けた動きがほとんどである。

以上

斉藤之雄 (Yukio Saito): Global Information and Communication Technology OTAKU / Sports volunteer / Social Services / Master of Technology in Innovation for Design and Engineering, AIIT / BA, Social Welfare, NFU / twitter@yukio_saitoh

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