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[ICT] Intel Wi-Fi 6E AX210 (Gig+) Module に興味津々

[ICT] Intel Wi-Fi 6E AX210 (Gig+) Module に興味津々

intel AX210 は Wi-Fi 6E (WiFi6E) と BT5.2 (BlueTooth 5.2) に対応しています。

前書き:Wi-Fi 6E

Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)に6GHz帯(5.935G-7.125GHz)を追加した「Wi-Fi 6E」で、6GHz帯は80MHz幅では14チャネル、160MHz幅では7チャネル使用可。

Wi-Fi6 は最新の技術スタックだと仰る方は少なくありませんが、低レイテンシー且つローカル 5G とシームレスな高速無線通信、ジッタ影響等を考慮したエンドポイント間通信の実現には「ちょっとシンドイ」です。今後は Wi-Fi7 (802.11be) の計画もあります。私が蘊蓄を述べるよりもネット媒体記事をご覧ください。シンプルに纏まっています。

インプレス  
11ax後継「IEEE 802.11be」では6GHz帯がほぼ必須、2022年に採用なるか?https://internet.watch.impress.co.jp/docs/column/nettech/1242406.html

リックテレコム
Wi-Fi 6の普及はハイペース 30Gbps以上を実現する11beも
https://businessnetwork.jp/Detail/tabid/65/artid/7181/Default.aspx

前書き:BT5.2 (Bluetooth 5.2)

Blutooth 最新コアは 5.2 へ。

公式なスペックについては、Bluetooth SIG による公開文書に纏まっています。
https://www.bluetooth.com/wp-content/uploads/2020/01/Bluetooth_5.2_Feature_Overview.pdf

個人的には新しい拡張属性プロトコル (EATT) 実装と関連する変更点が BT 5.2 の注目内容です。

EATT 機能と利点
EATTはシーケンシャルトランザクションモデルを変更し、次の場合に同時ATTトランザクションを可能にします。
・明確な強化されたATTベアラーに対して実施されます。
・新しいモードがL2CAPレイヤーに追加され、EATTによって使用されます。

新しいL2CAPモード(※)
・EATTが信頼できると見なされるようにフロー制御を提供します。
・ATT層とL2CAP層のMTU値は個別に構成可能になり、これは
他のアプリケーションとスタックを共有する一部のアプリケーションで発生する遅延を減らすことができます。

※ Logical Link Control and Adaptation Protocol (L2CAP)

上図は L2CAP 優先機能図。Bluetooth SIG BT5.2 PDF / P.8 より抜粋。

以前から BT/BLE 廻りの IoT ガジェットで近接通信に関する実装経験をお持ちの方であれば釈迦に説法と存じますが、L2CAP は BT4 でも上位プロトコルとプロファイルで実装変更がありました。時代とともに進化するプロトコルです。
この時の変更概要はローム Tech Web をご覧ください。
https://techweb.rohm.co.jp/iot/knowledge/iot02/s-iot02/04-s-iot02/2992

本題へ

AliExpress を眺めていると、fenbi で intel AX210 M2.2230 “開発コードネイム:Typhoon Peak” が売られていることに気付いた。お値段は送料込みで JPY 1,957 (1,957円)。

最安値以外のセラーのほうが評判が良いので、どのセラーがいいかは運次第。
以前、fenbi で購入したときに問題は無かったですが念のため他2セラーも掲載します。
セラー EDUP DERAPID

日本まで概ね 2週間くらい。ただしコロナによる貨物遅延も若干あり。

intel Wi-Fi 6E AX210NGW について

★2020/12/26 現在、技術基準適合証明 (技適)取得日は 2020/10/30 です。
しかし本モジュールに TELEC / JATE マークと取得番号の記載がない海外パッケージのため、intel Driver で送信電力(出力)を絞ること、簡易シールドボックスで使用するなど 外部影響を与える輻射を極力抑えて実験用として使う環境を想定で blog 記事を書きました。

intel による製品ブリーフ資料:
https://ark.intel.com/content/www/us/en/ark/products/204836/intel-wi-fi-6e-ax210-gig.html (HTML)

https://www.intel.com/content/dam/www/public/us/en/documents/product-briefs/wi-fi-6e-ax210-product-brief.pdf (PDF)

動作対応 OS:Windows 10, 64-bit*, Linux*, Chrome OS*

intel Driver ダウンロード先:https://ark.intel.com/content/www/us/en/ark/products/204836/intel-wi-fi-6e-ax210-gig.html
(※) intel Driver ダウンロード先へ辿ることなく、https://www.intel.co.jp/content/www/jp/ja/support/intel-driver-support-assistant.html へアクセスすると搭載ハードウェア情報を参照することも可能。

intel による公開スペック

製品コレクションインテル® ワイヤレス製品
開発コード名製品の開発コード名 Typhoon Peak
ステータスLaunched
発売日Q4’20
重量(グラム)2.8
動作温度範囲0°C to 80°C
対応オペレーティング・システムWindows 10, 64-bit*, Linux*, Chrome OS*
アンテナ2×2
補足事項 
製品概要今すぐ見る
ネットワークの仕様 
TX/RX ストリーム2×2
Wi-Fi 認定*Wi-Fi 6E Pre-Certified
コンプライアンスFIPS, FISMA
Bluetooth のバージョン5.2
内蔵 Bluetoothはい
パッケージの仕様 
ボード・フォーム・ファクターM.2 2230, M.2 1216
パッケージサイズ22mm x 30mm x 2.4mm, 12mm x 16mm x 1.65mm
システム・インターフェイス・タイプWi-Fi(PCIe), BT(USB)
高度なテクノロジー 
MU-MIMOはい
インテル® vPro™ テクノロジーでサポートされています。はい
OFDMA (Orthogonal Frequency Division Multiple Access: 直交周波数分割多元接続方式)はい

intel Driver で送信電力(出力)を絞ることについて

ここでは AX200 を例にします。(AX210とスタックドライバは同じ)

前項で「スタックドライバは同じ」と書きましたが WDI 採用のためです。

WDI (WLAN デバイスドライバーインターフェイス) は、Windows 10 用の新しいユニバーサル Windows ドライバーモデルで、もうすっかりお馴染みですね。

もし、まだ WDI を知らない 或いは WDI 作成に興味をお持ちの方は次のリンクをご参照ください。
WLAN ユニバーサル Windows ドライバー モデル:
https://docs.microsoft.com/ja-jp/windows-hardware/drivers/network/wifi-universal-driver-model

WDI ついでにネイティブ WLAN ドライバーモデルとの違いについて。

以前は Windows 7 単体で ソフトウェア無線アクセスポイント機能や 独立基本サービス・セット(IBSS) があって PC 間でアドホック通信ができて便利だったという声も少なくありませんが、WDI では仕様から外されました。

https://docs.microsoft.com/ja-jp/windows-hardware/drivers/network/wdi-features-not-carried-over-in-wdi

次の機能は、以前のネイティブ WLAN ドライバーモデルで使用できますが、WDI では使用できません。

  • ソフト AP
  • IBSS
  • Netmon

次のソフト AP で必要な機能が Wi-Fi Direct に移植されます。

  • 802.11 b を追加しました。
  • ソフト AP のすべてのテザリング要件を Wi-Fi Direct に移動しました。

まとめなど

・intel AX210 の到着が楽しみです。
・BT5.2 は Qualcomm や Nordic に SiLabs が拡大攻勢をかけています。しかも分かりやすい学習コンテンツ付きです。私のおススメは標準スタックであれば、SiLabs かな。→ https://jp.silabs.com/support/training/bluetooth
基本的に英語ですが、IoT 分野のエンジニアであれば「そこは壁ではない」と思っています。

以上、ご覧いただき有難うございました。

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